この作品は、日本で2011年3月11日起こった痛ましい出来事に対するわたしたちの無意識下の音楽的反応です。ここで表現したかった音は、日本の精神的な、そして物理的な再生への希望です。
Solo Andata / ソロ・アンダータ
Solo Andataはオーストラリアをベースとするケイン・アイキンとポール・フィオッコによるエクスペリメンタル音楽のバンドで、その作品は“テクスチャーと分析的なマイクロサウンド的作曲スタイルという領域を飛び越えるものだ“(Boomkat誌より)、”彼らの「実世界におけるサウンド・キャプチャリング」…はどんな楽器の演奏より想像的で音響的に傾倒させるものだ”(Popmatters誌)と評されている。デビューアルバム「Fyris Swan(HEFTY!057リリース)」は絶賛され注目を集めた。次いで、2007年にメルボルンで開催されたライブで出会った12Kを主宰するテイラー・デュプリーより招待され次作となるフルアルバムを12Kよりリリースした。この作品は「ここには愛すべきコンテンポラリー・アンビエント・ミュージックの全てがある。ソウル、完璧なバランスのエモーショナルな色彩、そしてほんの少しの抽象性。マジカルな音楽であり美と調和の作品である。」(Fluid Radio)と賞賛された。Solo Andataは常に最小限の電子楽器を用いているが、3作目のアルバム「Ritual」(Desire Path Recordings 2010年リリース)は祈りの唄、切断音、ドラ、人間の癌細胞の震動音、野生音、プリペアード・ピアノなどの音によって構成されたものである。“遠くから発せられる音の重なりと控えめな電子的なきらめきが背景の奥底から聴こえ、その上をパチパチとはじくような静電気性の音がカバーし、同時に表層ではこもったパーカッシブなアンビエントノイズが音の波形へと変容し、それらが崩壊を続け音像から完全に消え去ると、次なる音の変容が始まり、それがくり返されてゆくのだ。”(The Milk Factory誌)
Solo Andataは現在次のアルバムの制作中である。